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冷血 下

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冷血 下

著者: 髙村 薫
ナレーター: 岡野浩介
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このコンテンツについて

2002年クリスマス前夜。東京郊外で発生した「医師一家殺人事件」。衝動のままATMを破壊し、通りすがりのコンビニを襲い、目についた住宅に侵入、一家殺害という凶行におよんだ犯人たち。彼らはいったいどういう人間か?何のために一家を殺害したのか?ひとつの事件をめぐり、幾層にも重なっていく事実。都市の外れに広がる<荒野>を前に、合田刑事は立ちすくむ― 人間存在の根源を問う、高村文学の金字塔!

「子どもを二人も殺した私ですが、生きよ、生きよという声が聞こえるのです」
二転三転する供述に翻弄される捜査陣。容疑者は犯行を認め、事件は容易に「解決」へ向かうと思われたが・・・・・・。合田刑事の葛藤を描く圧巻の最終章『個々の生、または死』収録。©Kaoru Takamura 2012, Printed in Japan by Mainichi Shimbun Publishing Inc. (P). MEDIA DO Co.,Ltd.
ミステリー

冷血 下に寄せられたリスナーの声

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ナレーション
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ストーリー
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カミュ的不条理

上巻を聴いていて聞いたことのあるナレーションだと感じ思い起こすと昔活字で読んだカミュの『転落』のように思えた。人間存在というこの不可思議きわまるものを作者は実に丹念に造形していき、〈冷血〉とは誰のことなのかと鋭く問うているように思われる。

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人間の裏表が編み込まれている

長編ながら、上下巻ともに、途中で辞めることなどできず、聞き通した。

物語が進むほどに、人間そのものが内側から引っ張り出されてくるような、それも強制的ではなく、有機的に、構成物が並べ出されているような感覚になった。

人間の内面に潜む、本人すら気づかずにいる分離した構成要素が、個別に人格をもち、意思をもって、人生を作り出していくような異様さと共に、人間の本質を考えさせられる、そして自分の人生の構成要素を立ち止まって考え直させる機会を提示しているような壮大さにも包まれていた。

濃く、深く、泥臭く、人間の内側が剥がされていくような容赦のない描写に感服した。

凄い作品だと思う。

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素晴らしい

人間の描写の深みと作品全体を覆う静かさにずっと聞いていたいと思いました
犯罪への怒りや憎しみを超えて、人が生まれ成長して罪を犯して死んでいくことへの観察と洞察に他のミステリーでは描かれていない人生という時の流れへの哀切を感じました
ナレーションも落ち着いており、演じ分けも適度で大変聞きやすかったです

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読み通したけれど。

以前、この作家の作品は長編で読むのを敬遠していたが聞く読書ならいけるかと思って聞きました。何とか聴き終えたけれど、ちょっと表層的な物語で残念。

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フィクションで描けると思った作者に腹立たしい

カポーティの「冷血」から発想したのだろうと思われるけれど、描かれたものの違いに愕然とする。
ここに描かれたものは茶番だ。
なぜなら、こんな犯罪者は空想で描けるはずがないのだ。
カポーティ氏は、心血注ぎ、犯人の心情を理解したいと思い、6年もの間犯人に寄り添い、でもおそらくは理解できずに、自分の見聞きしたものを淡々んと小説にしたのだろう。佐木隆三の「復讐するはわれにあり」や「身分帳」も、空想で描ける世界ではないはず。
さらに許し難いのは、犯人の井上克美を双極性障害であろうと仄めかしながら描いていること。そんな精神疾患をベースに置いて、どうやって犯罪の背景にある心理を探ろうと言うのか?異常性は精神疾患のせいであるとしてしまったら、犯罪者の心理を見つめることに何の意義があるのか?
百歩譲って娯楽小説なのだから、と考えたら、こんな冗長な取り調べや裁判の過程を、大した思惑もなく描いたのでは娯楽にもならないだろう。
もう一生髙村薫さんは読まない(聞かない)かも、と思う。

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このタイトルはカポーティ氏に失礼です

近年の、道徳感覚を持たない人々、その場の勢いだけで愚かな行動をする人々を描いた作品としては、意義あるものかもしれません。
しかし一編の小説としては、個人的に退屈でした。
愚かな犯罪者が何故存在するのかと言う部分にもう少し、例え批判を受ける可能性があるとしても、現代に一石を投じる覚悟で肉薄してこそ
『冷血』と言うタイトルが値するのではないでしょうか。
カポーティ氏が文字通り心血を注ぎ、燃え尽きてその後に1作も書け無くなったと言う『冷血』。
そのタイトル敢えてを使うのならば、この内容では上滑り感が拭えなく思います。

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